技術書典(6/25)に参加してきました

2016/6/25 に秋葉原で開催された 技術書典 にサークル参加してきました。
その経緯や感想などを簡単にまとめておきます。

技術書典について

技術書典の詳細については公式ページの サークル参加要項 に詳しく記載されています。
今回は情報系のサークル参加が多かったですが、これは初回だったのでハード系の技術者にはイベントがあまり認知されていなかったためだと思います。
技術分野について制約はありません。
同人イベントなのでどんなニッチなネタを選ぼうが自由なので、私もかなりニッチなネタで参加しました。
頒布物も紙の冊子、QR コード、DVD メディアなど何でもいいので、気楽に参加して大丈夫です。

今回すでにサークル応募がかなりあったため(100 くらい?)、サークル参加は抽選になっていました。
一般参加者数もおよそ 1300 名と、かなり大盛況なイベントでした。
運営スタッフの方々は終始大変そうでしたが、手際良く運営されていて本当に素晴しかったです。
きっと次はより大きい会場で開催されますし(期待)、ここを読んでる方も次はサークル参加してみてはいかがでしょうか。

イベント当日までの経緯

イベント参加の経緯などを時系列でまとめておきます。

  1. 3 月あたり
    この頃開催について知りましたが、Kindle での個人出版に向けて必死だったのでサークル参加とかは一切考えていませんでした。
  2. 4/24
    やっと Kindle での個人出版が完了し、一息ついて電子書籍とかの情報を漁ってる時に 4/25 がサークル参加募集の締切と知りました。
    あまり考える時間もなかったので勢いだけで応募していました。
  3. 4/30
    当選通知が来て冷静になって焦りましたが、腹を括ってサークル参加費を振り込みました。
  4. 5/1~
    執筆開始。
    しかし、GW あたりは貯まっていた用事を片づけていたので、本格的に作業に着手したのは 5/10 くらいでした。
  5. 5/16
    何もアナウンスがないと思っていたらサークルチケット(メール)が来ました。
  6. 5/26
    パンフレットに載せるサークルカットの更新期限だったので若干更新しました。
  7. 6/12
    本文の執筆が完了し、表紙の作成に着手しました。
    また同時に、冊子の印刷の仕様について詳細に検討を始めました。
  8. 6/15
    表紙の作成および入稿完了。
  9. 6/17
    入稿に問題もなかったので、告知ブログを書いたり、電子版の用意など当日に向けた準備を始めました。
  10. 6/23
    刷り上がった冊子を直接引き取りに行きました。
    その他に、キンコーズで電子版 DL シリアルの紙を印刷、100 均で小道具を購入、釣り銭の準備などをやっていました。
  11. 6/25
    イベント当日。

冊子の印刷

サークル参加に当選してから、まずは頒布物を何にするか考えました。
紙媒体の冊子を頒布する決まりはないので、電子版ダウンロードの QR コードでも頒布するのが簡単とは思いました。
しかし、以下の理由から冊子を作ることにしました。

  • 他に展示物も用意できそうにないのでテーブルが侘しくなりそう
  • せっかく会場まで来てくれる方に対して何かしら特典を付けたい
  • サークル参加は最初で最後かもしれないので紙の冊子を作る経験をしたい

いろいろと同人誌についてググってみると、同人誌即売会は初参加なら多くても 20 部くらいにしておけというアドバイスを見ました。
初参加なうえにネタがネタなので、確かに売れても 10 部程度と思いました。
そこで、執筆当初はコピー本を 20 部作ろうと決めました。
キンコーズでコピー本を作るつもりでページ数は 28 ページ前後、ページの余白を少なめにすることにしました。
用紙のサイズは手元にあった技術書が A5 だったので A5 にしましたが、同人誌では B5 の方が主流だったみたいです。

表紙の作成段階になってコピー本について調べていたら、表紙だけは Editnet プリンテック さんで作るという 記事 を見つけました。
これを真似して表紙だけは印刷所に刷って貰おうかと思っていたら、Editnet プリンテックさんでは「オンデマンドお試しプラン」というキャンペーンをやっていることに気付きました。
しかも「高彩度オンデマンドカラーフェア」というのもやっていて、表紙を RGB のフルカラー印刷にできるとのことでした。
キンコーズでコピー本を作るのとあまり変わらない金額でしたし、自分でコピー本を綺麗に作れるかも心配だったので、急遽「オンデマンドお試しプラン」で印刷を依頼することにしました。

発注部数は最後まで迷いましたが 50 部にしました。
50 部だと印刷費がほぼ 10000 円で、サークル参加費が 5000 円だったので、300 円で売って完売すれば収支がとんとんになるからです。
どうせ 20 部にしても 1500 円くらいしか違わないし、売れ残った分で委託とかやってみようと思っていました。

この 300 円という頒布価格設定ですが、漫画系の同人誌ではページ数でだいたいの相場があるようで、それを参考に無難な設定にしました。
もちろん、その相場より高いとダメとかはなく、結局は自分だったらいくらまで出せるかと考えるしかありません。
何か開発とかしている場合は、その応援のためにと少し高めの設定でも買ってくれる人はいると思います。

表紙がアレなので RGB とかどうでもいいだろというのは置いといて、冊子版の表紙は RGB でフルカラー印刷されています。
RGB だと淡い色なども綺麗に印刷されるらしいので、全体的に淡い色を使ってみることにしました。
それから、せっかくのカラー印刷なのに白い部分が多いことを誤魔化すため、紙を特殊紙のキュリアス IR ホワイトにしてみました。
冊子を持っている方は表紙をちょっと斜めにして見ると、少しキラキラしているのがわかると思います。

正直こんな表紙が売上などに影響するなんて思っていません。
ただ、同人誌は趣味の世界なので好きなように遊んでみました。
そんな理由で、表紙には本の中身と無関係な我が家の猫の写真とかを使ったりしています。
(でもちょっと真剣に絵のデザインや Illustrator ついて勉強してみよう…)

電子版の準備

頒布する冊子には購入者特典として電子版ダウンロードのシリアルも付けました。
これには 対面電書 という web サービスを利用しました。

頒布カードの作り方などはヘルプに記載されています。
A6 サイズで元データを作成し、それを A4 サイズに並べてキンコーズで少し厚めの紙に印刷しました。
裁断は家でちまちまとやりました。

その他の事前準備

コイントレイ、ブックスタンド、メモスタンド、タッパ(お金を入れる)などを 100 均で購入しました。
テーブルに敷く布、テープ類、ペン、はさみなどは家にあったものを持っていきました。

釣り銭は以下のように準備していきました。

  • 100 円 × 30 枚
  • 500 円 × 4 枚
  • 1000 円 × 4 枚
  • 5000 円 × 1 枚

結果的に 100 円玉はこの半分でも十分でした。
また、10000 円札に対応できるようにして正解でした。

イベント当日

冊子の印刷は 50 部頼んだのですが、余部が結構付いてきて 63 部にもなっていました。
1 部は見本誌提出用、1 部は当日の見本用なので、61 部頒布できる状態でした。
1 が設営の様子で、テーブルの上に積んであるので 30 部くらいです。
この時は冊子を積み上げながらやっぱり多すぎだと後悔してました。

setup.jpg

図1: 設営の様子

ところが、開場から 3 時間 15 分(14 時 15 分)で 61 部が完売しました。
購入してくださった方々、本当にありがとうございました。
完売後に来て頂いた方に対しては何も頒布できずにすみませんでした。
完売は想定してなかったので、電子版のダウンロードシリアルも部数ちょうどしか用意してなかったので、何も頒布できなくなっていました。

61 部売れたので売上は 18300 円でした。
印刷費 9640 円とサークル参加費 5000 円の他、小道具の費用や電車賃までもペイできました。

感想

参加して良かったとしかありません。
冊子が完売したこともありますし、何人かの方からは感想まで言って貰えて非常に嬉しかったです。
専門が機械系なもので、大学の教授などを除くと Emacs を使っている人とはほとんど会ったことがありませんでした。
そのため、Emacs を使っている人と話ができただけでも参加して良かったです。
同人イベントは同好の士と会えるだけでも意味があるのではないでしょうか。
まあそれなら勉強会にでも行けばいいという意見もありますが、発表の場の一つとして価値はあると思います。

ちなみに、私は Vim を使っている人ともほとんど会ったことがありません。
機械系は Word が支配的な世界です。

Emacs とかネタにしていたので当日は最後まで緊張していましたが、全くの杞憂でした。
そもそも興味ある方しか来ませんし、大半の方はパッと見本を読んですぐに判断、微妙ならサッと去るだけです。
イベント全体としても大きなトラブルはなかったようで、参加者は紳士淑女ばかりでした。

それから、一人で参加してても何とかなりました。
入場制限のおかげでトイレも空いていたので、途中で抜けてもすぐに戻れました。
でも周りの複数人での参加も楽しそうだったので、みなさんもいろんな団体で参加してみてはいかがでしょうか。

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冊子購入者特典でダウンロードできるものと内容は同じです。
よろしければどうぞ。

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